チアリーダーは性的対象ではない!「声を上げる」ことの大切さ

最近、協議中のアスリートが性的な意図をもって撮影されるという問題で、スポーツ界では対策が強化されているという記事をよく目にします。

ですから、スポーツ界でこのような動きがあることはとても心強く感じています。というのも、私自身そのような経験があるからです。

チアリーダーの仕事はチームを応援することですが、その服装やいでたち、そして潜在的女性蔑視から性的対象として見られてきたことは否めません。もちろん、活動している私たちは、チアはあくまでも「応援」や「スポーツ」だと自信をもって日々取り組んでいますが、正直いやらしい目で見られ、時には悪意を持って撮影されることも少なくありませんでした。

今日はそのときのお話をしようと思います。

以前にもお話しましたが、NFLでは毎年オーディションが行われ、私も二年目に再びオーディションを受けました。

その2年目のオーディションでショッキングなことがありました。

オーディション会場につくと、レッドスキンズのチームオーナー含む幹部男性陣が客席に座っているのです。そこまでは、幹部がたまたま見学に来てたのかなと思ったのですが、驚いたことに彼らがメンバーを立たせ、前進、右に向き、後ろを向き、左に向き、斜めに歩き、また戻り、と指示を出すのです。まるで、体型を見定めするような感じで・・・。

前年度と明らかに違う審査方法に「何これ?」と違和感を感じました。

そう感じたのは私だけではなかったようです。

私を含め多々のメンバーが 「I don’t feel right (何かおかしい)」 という言葉を口にしました。

才能(タレント)で選ばないで、Looksのみで選ぼうとしていたのか、それとも、単にふざけていただけなのかはいまだにわかりません。

また、日本でのこと。

NFL大阪のプロモーションのため日本に1・2週間滞在しさまざまなイベント活動などに参加することがありました。全て日本の企業やNFL Japanがコーディネートしたツアーとなりました。

あるデパートでのイベントで、普段のトレーニングなどについてインタビューを受ける機会がありました。私とチームメイトがお客さんの前にあるちょっと高めの椅子に腰掛けながらインタビュアーの質問に答えるのです。

と、その時、目の前にいる観客の一人が、すごい近距離で仲間のチアリーダーの股をあからさまにビデオで撮影していたのです。

それは見るからにおかしな光景でした。

その様なシチュエーションがアメリカでもあったことがありました。しかし、その様なわいせつな撮影をする人がいた際には、隣の一般人男性が「Hey! What are you doing?」と声をあげ、脇を抱え、違うサイドの隣の一般人男性がカメラを取る。その様な流れで、警察や警備員に引き渡されるという結末でした。

メンバー達は、デパートのイベントで「なんで誰も何もしないの?警備もいたよね?」という疑問に、私も答えることが出来ないのと共に、日本人としてとても恥ずかしい思いをしたのでした。

夜、ホテルが一緒だった彼女は自分の母親に泣きながら電話をしていたのを覚えています。

日本でのチアリーダー経験からその類の写真を隠し撮りされ勝手に出版物に載るという経験は珍しくなく、応援活動ではほぼ、毎回コソコソ撮影している男性がいました。

大学の時に、チームの先輩が怒鳴り散らしカメラを取り上げ、フィルムを取り出しカメラと共に投げ捨てたという伝説を聞いたことがありますが、通常、声をかけ、注意をするくらいのことしか出来ません。

周りにいる人に助けられた経験は残念ながら日本では一回もありません。

今でさえ、スポーツ界が立ち上がり、選手保護に動いてますが、まだ若く、このような目に遭っても社会的にも「仕方がない」という風潮の中で、私は何もできず無力感を感じました。

今でもチアリーダーに対する無理解からこのような経験がないとは言えません。しかし当時のように「あきらめる」「我慢する」「何もしない」のではなく、きちんと「声」を上げています。そして、男女を問わず子どもたちにも、おかしいと思ったことには声をあげ主張するConfidence (自信)をもってもらいたい、そんな気持ちで事業に取り組んでいます。